もふもふTAKURAMIブルワリー

84世代、新卒で10年勤めた会社を退職し、発酵醸造の道を歩み出した“ふぁーびー”のブログです。発酵はもちろん、生き方・キャリア・子育て・NPO…様々なテーマについて気ままに綴っていくブログです。

とっとりたび epi.3

とっとりたび、いよいよ最後、湯梨浜町および倉吉市の模様、

主にゲストハウスたみさん、についてです。
 
 
前回は、クラフトビールを買い込んでゲストハウスに向かうところまでお伝えしました。
鳥取市内から意外と結構時間がかかったような気がします。
何か高速道路みたいな9号線。
明かりが少ない夜の鳥取
運転ちょっと怖かったです。
 
心細い中、何とか到達いたしました。
車を指定された場所に停めて、ゲストハウスの扉を開けました。
 

 

…すでに併設されたカフェスペースでは何やら盛り上がっている様子。
今回、私完全に一人。意外と初めてのゲストハウス一人。
今さら心臓がバクバク。
無事にチェックインも済ませ、とりあえず汗と砂をシャワーで流し、
2段ベッドの上で寝床と荷物を整理しました。
 
そして、いざ、人の輪の中に飛び込みます。
…初対面でも怖気づかない私が、「ニックネームはふぁーびーです」という鉄板ネタを言い忘れるという失態をおかしながらも、クラフトビールを何本か開けるうちに、ここに集まってこられた方たちと打ち解けていきました。
 
どうやらみなさん、隣の島根県、東京、茨木、シンガポール、そして同じ町内、
同じ町内?!
近所に住む女子高生が遊びに来ていたようです。
すごい。
お一人が作って下さったおでんをつまみにお酒も進みます。
(広いキッチンスペースもあるんです)
クラフトビール、あまりみなさん飲まれないみたいですね。
よかった、飲みやすそうなピルスナー選んどいて…
 
あ、ちなみにここでは「写真禁止」なんです。
写真やSNS、色んなテクノロジーが発達してますが、
あえて、ここに滞在している時は、そこから離れてみる。
旅の思い出をこの目に心に刻み込む。
そこでの出来事はその場所でその時でしか味わえない。
色んな思いをオーナーさんが大事にしてくれているんだと感じました。
 
夜の交流会?では、なぜ私が鳥取に来たのか、という話から…
どこまで話したっけ…とにかく楽しかったことだけは覚えています(笑)
気が付けばもう遅い時間…みなさんおやすみなさい。
 
―――――
 
2日目の朝。
6時ごろに目が覚めたので、一人リビングの様なスペースで旅の記録をノートに綴っていました。
 
朝食はカフェでバタートーストとゆで卵と浅入りコーヒー。
ゲストの方も起きてこられて、昨日話足りなかったことを。
それぞれ色々なストーリーがあって、ここに集まってこられているのだなあと。
なんか、自分の知っている範囲、普段行動している範囲だけの情報だけで、
生きている事、それ自体がどうこうっていうわけじゃありませんが、
もっと世の中は広いんだなということを痛感しました。
 
また、超個性的な素敵先輩女子の方が面白くて、たぶんセラピストの方なんですが、
余貴美子さん似の方で、アロマテラピーを含め体のこととか色々教えて頂きました。
私は「鼻」が良くも悪くもキーなのかなと気付きました。
これ大事にしようっと。
 
そして、今日どう過ごす?という話になり、旅先で出会った人によって決めていこうとしていたので、鳥取でも様々な場所があります。
この時期イベントもたくさんあったので、迷いに迷い…
何と、その地区の組運動会が近くの小学校であるということで、
そこに参加することになりました(笑)
 
でもせっかくなので運動会が始まるまでの時間に、隣町の倉吉市の街並みとカレーを味わいに。
倉吉市、観光地周辺に無料駐車場がいくつも…!!
最後の1台のスペースに滑り込ませた後、うろうろと町を散策していると、
いかにも優しそうなおじいさんと目が合いまして、道案内をしてもらいました。
噂のカレー屋さんは「ちょっと遅い夏休み」で閉まっていたのですが、
観光マップに載っていないカレー屋さんの看板が商店街のブティックの屋根の上にあり、気になって行ってみました。
 
それがのだ屋。
 

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結局カレーしか撮れてません(笑)
 
でもここのカレーが最高でした!
ワインを飲んでいるような濃厚なルウ。
どろっとはそんなにしていなくて、だから余計に飲み物みたいでした。
何だか優しい感じも。
ここで出すカレーはすべてオムレツカレー。
私はチーズ焼きトッピングで召し上がりました。
 
後でいかにも優しそうなおじいさんシェフに聴いてみたところ、
オリジナルカレーの秘密をすこし教えてもらい、
どうやら色んな地元の野菜を細かく刻んで、かなり煮込んで煮込んで、
あの味を出しているそうです。
あと鳥取はカレーの世帯での消費量が日本一?の謎は、
共働きの家庭が多かった、って聞いたんですが、本当なんでしょうか…
どこも多いような気はしつつ、でもカレーのレベルは高かったです。
 
その後、昔ながらの醤油蔵でしょうゆアイスクリームを食べながら、
倉吉を散歩しつつ、運動会に参加するために湯梨浜へ戻ります。
 

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そういえば目の前に「池」があるんですが、どう見ても湖、があります。
でかい。
最初日本海かと思ってました。
 
さて、少し遅れて、どこにみなさんいるのかなあと…っむむ?どこにもゲストハウスのみなさんが…あ、めっちゃ大縄跳び飛んでおられました。
そういえばどこの組なのかも分からないまま何となく住民票がここにない心細さとひとり闘いながら、周辺をうろうろしていました。(不審者じゃないです、不審者じゃ)
 
ようやくゲストハウスの位置する組、旭地区に合流し、
結局その後、3種目に出場し、まあまあ活躍をすることができました。
足速いねーと褒められ、最後の地区対抗リレーにも呼ばれていないのに出るつもりをして「呼ばれてないよ」と告げられたり、各種目ごとに参加賞がもらえたり、
町のみなさんと合間合間にお話ができて、なんだかんだと楽しみました。
 

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結局閉会式まで参加して、お土産を買って帰るにはちょっともう遅い時間になりかけていたので、急いで家路につこうと思ったのですが、またゲストハウスの玄関先で、SEKAI NO OWARI のキーボードの人に似た素敵なスタッフの方と立ち話をしたり、片づけをして帰ってこられた方たちとまた交流したりと、またもう一泊しそうになりながら、そのまま別れを惜しみながら帰りました。
 
何だか引き寄せられる、次に行ったときは「ただいま」って言いそうになる、そんな雰囲気の場所。
私は「世界の交差点(スクランブル)」という印象を覚えました。
地域の結びつきがあんなにコアな町なのに、ゲストハウスが新しい風をどんどん吹き込んでいく。
ゲストハウスの横にはシェアハウスがあったり、2階には仮住まいをして移住のワンクッションになるような仕組みも作られていたり、とにかく移住者が多く見受けられました。
鳥取ってマクロで見たら人口が一番少ないはずなのに、ここが時代の最先端か、というような気がしました。
なんか、もっと自由になれるはず。
生き方を知らなさすぎる、というより制限しすぎているような気がする世の中。
ちょっと視点を変えたり、実際に足を運んで感じることの大切さ。
それを学んだような気がしました。
 
とにかく、中身の濃い、非常に濃い、湯梨浜町の出会いでした。
綴ってみると、文字には表せていないこともたくさんありますが、
ここで起こったことは、私の血となり肉となっているような気がします。
 
今度は家族みんなで泊まりに、訪れたい、帰省先の一つになりました。
ほんとうにお世話になりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
 
というわけで、写真がほぼなかったのですが、以上でとっとりたびのリポートを終了いたします。
 
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。