2016年以降の世界 その②
2016年以降の世界シリーズ、その②は「こうじづくりワークショップ」です。
あ、こうじづくりのこうじっていうのは、“米麹”のことで、いわゆる日本の食卓を支えているのです。代表的なのは「醤油」「味噌」「みりん」「酢」「日本酒」「焼酎」…こうじすごいですね!
そして、前回の出産についての記事の最後で
まさかあんなことになるとは…
と書きましたが、何が起こったのでしょうか。
結論から言いますと、出産日の翌日である4月3日に(いや翌日というか翌朝と言った方がより正確かもしれませんが)小倉ヒラクさんという方が主催する「こうじづくりワークショップ」に参加したのです。
ん?
よ、翌朝だと…!!
ま、待ってください!これには深い訳がありますし、もちろん当時の妻が(当時の妻ってややこしい)むしろ『あなた、行ってきなさい、後悔しないように』と背中を押してもらった経緯もありますので、まずは落ち着いてください。
元々、2年前くらいから関心が高まっていた「発酵食文化」。これについて調べていくと行き着いたのが“発酵デザイナー 小倉ヒラク”さんなんですね。どういった方なのかは公式サイトをご覧ください。
この方とラジオ番組を通じてTwitterで繋がったりしていたのですが(この繋がり方イマドキですよね)以前から参加したいなと思っていた「こうじづくりワークショップ」が関西でも開催されることが決まり、即申込みをしたのですが(予定日は3月31日だし何とかいけるかなーと夫婦でも話してました)なんと、ヒラクさんから『助手やってくれませんかー』とリプがきまして、「もちろんですー!」とテンション高めで返していたのですが、予定日を越えてもまだママのお腹にいたい気持ちが強かったのでしょうね…。
「せっかくの機会でしたが、予定は微妙なタイミングです…キャンセルの可能性大です…」と事前にもお伝えはしていたのですが、そうなると思って動いていたところ、なんとまさかの4月2日の夜…!!
異様なテンションのまま夜を過ごし、翌朝家族会議の末、朝7時位には出発させてもらいました。
この話をする度に妻の器の大きさに感服いたすのですが、この時の選択が後の私たちの人生を変えることになるとは思いもよりませんでした。
さて、無事に産まれてきてくれた娘と、産んでくれた妻に感謝しつつ、大阪は天王寺、アベノハルカスへ。
この時点でまだヒラクさんには実際にお会いしたことがなかったので、浸水したお米を会場まで運ぶのを手伝うためにホテルに向かい、廊下で初めてのご対面。
ある意味雲の上の人だと思っていたのですが、とても気さくな方でした。何か自分長男なんですがヒラクさんは「お兄さん」って呼びたくなるような方です。
そして、まずここで死にかけるのですが、浸水させたお米って死ぬほど重いんですね。いや量がすごかったんですね。何キロあったんだろう…
何度も木の植え込みやら信号待ちの度に休憩しながら、何とかたどり着きました。
何気に初ハルカス。
でかい。
この最新の施設で「こうじづくり」すると思うとそれだけでテンション上がります(なのでこの時点でもうちょっとよくわからなくなってましたね)。
そして、ワークショップの準備をしつつ、私に与えられたタスクの1つ「軽食を買ってくる」仕事を何とかこなし(ハルカスの中にあるパン屋さんのパンを全種類買い占めました←参加者の方にパン屋さんと思われてました)午前午後と助手をさせていただきました。
ヒラクさんはめちゃくちゃお話好き(特に発酵の話)なので、時間を忘れるほど楽しいワークショップになりました。もちろんみんなでこれも踊りました。
もともと参加者の予定が助手という形になったので、がっつり造ったわけではなかったのですが、お米の蒸し方や切り返し方、温度管理など、実践と理論をヒラクさんアレンジのシンプルな手法として学ぶことができました。
帰りは終電の絡みもあり、バタバタとしてしまいましたが、お土産もいただきつつ、帰りの電車でも人生相談させていただいたり、何やかんやとヒラクさんとおしゃべりもたくさんできて、個人的にはとても嬉しかったです。
そして、この日は助産院にお泊まりだったので、助産院で「こうじもこもこ」させてました。お湯とかすぐ補充してくださるので、とても助かりました(←流用)。おそらく世界で初めて「助産院でこうじを育てた男」として認定されたんじゃないかなと自負しています。
ただテンション高くてなんか楽しかった、みたいな小学生みたいな記事ですが、とにかくそのできた麹で造った甘酒はめちゃくちゃ旨かったです。妻にも甘酒スムージーにして飲んでもらいましたとさ(好評)。
今回は以上です。